トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2010/02/17

産廃の不法投棄量 建設系廃棄物が87・5% 環境省が2008年度状況調査

 環境省は産業廃棄物不法投棄の2008年度の状況をまとめた。新たに308件、20万2730dの不法投棄が判明。このうち建設系廃棄物の投棄件数は224件(75・9%)、投棄量は17万7384d(87・5%)を占めた。
 不法投棄された廃棄物の内訳で最も多かったのは建設混合廃棄物42・1%(8万5295d)。以下、建設系汚泥29・8%(6万0408d)、がれき類11・2%(2万2698d)、建設系木くず2・6%(5243d)、建設系廃プラスチック1・8%(3725d)―と建設系廃棄物が上位を占めた。
 不法投棄の件数が最も多かったのは茨城県(59件)。次いで宮崎県(23件)、静岡県(18件)の順。
 不法投棄の量が最も多かったのは三重県(6万8005d)。次いで福島県(4万4018d)、茨城県(3万5873d)―などとなっている。
 同省は、産業廃棄物の適正処理を促進するため▽排出事業者による適正処理の確保対策の強化▽不適正処理事案へのペナルティの厳格化―などを柱とする廃棄物処理法改正を今通常国会に提出する。
 また、資源価格の急激な変動などによって資源の循環が停滞し、不法投棄が増加する恐れがあることから、衛星画像の活用やエコアラームネットなどを活用した早期発見・早期対応に取り組んでいくことにしている。

提供:建通新聞社<