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2010/02/01

09年の建築着工は歴史的な低水準 新設住宅着工戸数は80万戸割れ 45年前の水準に 国交省まとめ

 2009年(1月〜12月)の建築着工が歴史的な低水準を記録したことが、国土交通省のまとめで分かった。新設住宅着工戸数は前年に比べ27・9%減の78万8410戸と80万戸台を割り込み、45年前(1964年)の水準まで落ち込んだ。持家、貸家、分譲住宅すべてがふるわず、特にマンションが比較可能な数字が残る85年以降で過去最低となったことが響いた。
 09年の新設住宅着工(戸数ベース)について、年間の推移を振り返ってみると、1月に7万戸台をかろうじてキープしたものの、その後は6万戸台が続き、8月に5万9749戸まで下落。9月以降は徐々に持ち直してはきたものの、年間を通して前年同月比で二けたのマイナスを記録した。
 年間の新設住宅着工戸数が今回の実績を下まわったのは直近でも64年にさかのぼらなければならず、ピークだった72年の190万5112戸と比べると約4割の水準という計算になる。
 利用関係別では、分譲住宅が前年比43・7%減の16万8837戸。内訳はマンションが58%減の7万6678戸、一戸建住宅が21・2%減の9万1255戸だった。持家は10・6%減の28万4631戸、貸家は32万1469戸となった。
 地域別で見ると、首都圏が29・3%減の26万9699戸、中部圏が30・1%減の10万4847戸、近畿圏が26・7%減の12万1656戸、その他地域が26・3%減の29万2208戸といずれも大幅に減少した。
 全建築物の着工床面積は前年比26・6%減の1億1549万平方メートル。建築主別の内訳は、公共が5・9%増の803万平方bだったのに対し、民間は28・3%減の1億0745万平方bと落ち込んだ。使途別の民間非居住用建築物では、事務所が20%減の621万平方b、店舗が33・8%減の583万平方b、工場が50・6%減の641万平方b、倉庫が43%減の448万平方bといずれも大きくマイナスした。

提供:建通新聞社<