2009/12/25
日建連会員 11月受注実績 13カ月連続の二けた減 09年度受注9兆円割れも
大手ゼネコンの受注減に歯止めがかからない―。日本建設業団体連合会(日建連、野村哲也会長)が24日発表した法人会員49社の11月分の受注実績(速報)によると、受注総額は5950億円で、前年同月と比べて20・2%減少した。11月の受注が6000億円を割ったのは初めて。昨年11月以降、13カ月連続の二けた減で、大幅なマイナスが2年目に入った格好だ。4月から11月までの受注総額も前年同期と比べて28・4%減少。このまま低水準が続いた場合、2009年度の受注総額は、1978年度以来、31年ぶりに9兆円を割り込む恐れがある。
国内の受注総額は前年同月比23%減の5580億円。「官公庁」は1410億円で3・4%増えたものの、民間は4000億円で31・8%減少した。
民間のうち、製造業は520億円でマイナス48・7%、非製造業も3490億円で28・3%減少した。民間受注を製造業と非製造業に区分した80年以降、それぞれ最も低い額となった。
民間で最もウエートの高い「不動産業」は、52・6%減の958億円。次いで受注額が大きい「サービス業」も32・7%減の741億円となった。いずれも分類を始めた1991年以降で最低の水準。
製造業は「輸送用機械」と、一般精密機械を含む「その他機械」「電気機械」が大きく減少。特に電気機械は、2年連続で前年同月と比べて70%以上減少し、2年前の2007年11月の8%程度の水準にとどまった。
官公庁のうち「国の機関」は940億円で3・3%増えた。内訳は、国直轄が28・9%減の281億円、独立行政法人が11・2%減の232億円でいずれもマイナス。高速道路会社をはじめとする政府関連企業が2カ月ぶりに増加し、69・7%増の423億円となった。
「地方の機関」は3・7%増の470億円。都道府県が16・1%減の149億円、市区町村が15・9%減の207億円。一方、地方公営企業は466・3%増の104億円となり、2カ月ぶりに増加した。
海外受注は360億円で79・1%増。13カ月ぶりにプラスに転じたが、低水準が続いている。
<a href=”http://www.kentsu.co.jp/” target=”_blank”>提供:建通新聞社<