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2009/10/21

日本鉄筋継手協会、「登録鉄筋継手部検査会社認定制度」の運用を開始〜第三者の立場で鉄筋継ぎ手の受け入れ検査を代行

 日本鉄筋継手協会(睦好宏史会長)は、建築工事の現場などで、鉄筋継ぎ手の受け入れ検査を代行する「登録鉄筋継手部検査会社」の認定・登録制度の運用を始めた。要求された技術力を備え、第三者性が担保された検査会社を全国的に確保するのが狙い。従来、協会が認定してきた「優良鉄筋継手部検査会社」は自動的に登録される。
 協会では、「鉄筋継ぎ手の性能は鉄筋コンクリート構造物の安全性に大きくかかわるため、品質確保は極めて重要」とした上で、品質確保のためには「施工プロセス管理のほかに、受け入れ検査を確実に行うことが大切だ」としている。
 このほど改訂した「鉄筋継手工事標準仕様書」では、受け入れ検査は「施工者(元請け)またはその代理者である検査会社が実施する」と規定している。さらに、検査会社は「十分な技術力を持ち、継ぎ手施工会社と利害関係のない、第三者性が要求される」とも述べている。
 今回スタートした制度の登録・認定要件は@検査業務の第三者性が証明・誓約できるA3種(資格種別)1人以上を含む、3人以上の鉄筋継手部検査技術者が在籍B検査要領書、検査機器管理台帳、検査機器の校正・点検記録を整備―の3点。
 協会が認証する鉄筋継手部検査技術者のうち、約1800人が620の検査会社に所属している。今後、こうした検査会社の中から認定申請を随時受け付け、「少なくとも各県に数社」(同協会)、第三者性を担保した登録鉄筋継手部検査会社を確保したい考え。
 検査体制と品質管理体制を備えた検査会社「優良鉄筋継手部検査会社」は、登録鉄筋継手部検査会社の上位に位置付けられるため、自動的に登録される。5月現在、優良鉄筋継手部検査会社は14社ある。

提供:建通新聞社