国土交通省は、マンション標準管理委託契約書を改訂した。本年5月に公布されたマンション管理適正化法に基づく改正省令を踏まえ、マンション管理組合財産の分別管理の手法や、管理会社が締結する保証内容などを明確化した点がポイントだ。
マンション管理適正化法の改正省令は、マンション管理組合の修繕積立金などが一部の管理会社によって横領される事件が発生したことを受け、組合財産の分別管理や、財産管理に当たっての保証契約の締結など再発防止策を規定した。
標準管理委託契約書の改訂に当たっては、こうした改正省令の規定を反映させた。主な改訂内容は、▽収納口座、保管口座、収納・保管口座による分別管理への変更▽口座種別ごとの印鑑などの保管物の明確化▽管理業者が修繕積立金などを管理する場合の保証契約内容の明記―など。契約書の内容を解説するマンション標準管理委託契約書コメントも充実させた。
提供:建通新聞社