厚生労働省は2008年の死亡災害・重大災害発生状況をまとめた。労働災害による死者数は前年に比べ89人(6・6%)減の1268人。初めて1300人を下回り、過去最低となった。建設業の死亡者数は430人で、07年よりも31人(6・7%)減少したものの依然として全産業の中で最も多く、全体に占める割合も33・9%で、最も高かった。
建設業の死亡災害で最も多かった「事故の型」は、これまでと同様「墜落・転落」で、死亡者430人のうち172人(40%)を占めた。このほか多かったのは「崩壊・倒壊」45人(10・5%)、「はさまれ巻き込まれ」38人(8・8%)、「交通事故」37人(8・6%)、「飛来・落下」33人(7・7%)、「激突され」33人(同)。
一方、一時に3人以上の労働者が死傷・り病した重大災害の発生件数は全産業で281件で、前年より12件(4・1%)減少。このうち建設業は93件で、07年と比べ11件減った。
建設業の重大災害は、ほかの産業と同様、「交通事故」によるものが最も多く、建設業も53%を占めた。
提供:建通新聞社