2009/05/08
【国土交通省】公共工事の新技術活用 活用率は32・5%
国土交通省は、民間企業などが保有する新技術の円滑な活用を目的とする「公共工事等における新技術活用システム」の2008年度の活用状況をまとめた。新技術の活用率は32・5%で、07年度と比べ0・9ポイント増加した。活用した技術数も増加、08年度の総数は8879件となった。1工事当たりの活用新技術数は0・62件となり、07年度と比べ、約1・3倍に増加した。
新技術の活用型で最も多かったのは、総合評価方式での技術提案など、施工者からの技術提案申請に基づき新技術を活用する「施工者希望型」。08年度に活用した新技術8879件の55・2%を占め、07年度と比べ約2倍に増えた。
「施工者希望型」の割合が倍増した理由について同省では、総合評価方式で新技術に関する技術提案を行った場合の加点▽直轄工事で新技術を活用した場合の工事成績評定での加点―などが要因ではないかとみている。
最も活用件数が多かった新技術は、工事現場の仮設などに用いられる「手摺先行型足場」。このほかコンクリートの打設や養生、型枠、道路付属物に関する新技術が目立った。
また、最も多く新技術が活用された工種は「コンクリート工」で、次いで「共通工」「付属施設」「仮設工」「道路維持修繕工」の順だった。