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2025/03/24

外国人技術者の採用・定着 中小建設業向けに手引き

 国土交通省は、外国人技術者の採用・定着に関する中小建設業向けのハンドブックを作成した。外国人技術者の採用ステップや、受け入れ時の基本的な手続き、実際に活躍している事例をまとめた。特に施工管理に携わる人材の不足感が強まる中、受け入れのノウハウが足りない中小建設業に活用してもらう。きょう3月24日に開くウェブセミナーで発表する。4月以降、ホームページからダウンロードできるようにする。
 ハンドブックの対象は、中小建設業の経営者や人事担当者、外国人技術者の直属の上司らを想定している。主に施工管理技術者として外国人を採用するパターンを念頭に、設計技術者や測量技師についても活用できる内容とした。「技術・人文知識・国際業務」の在留資格を有する人材を想定している。
 中小建設業で外国人技術者採用のノウハウが蓄積されていないのは、これまで建設分野での外国人活用は技能人材が中心だったためだ。技能実習や特定技能といった在留資格による就労では、必要とされる技能や日本語能力が細かく規定され、監理団体や登録支援機関による支援制度も整備されている。一方、外国人技術者の採用には定まった手順がなく、独自に海外の大学生や国内の留学生にアプローチする必要があり、ハードルが高い。そこで国交省はハンドブックを作成し、基本的な制度や支援施策をまとめることにした。
 ハンドブックの冒頭には外国人技術者の採用・活躍に向けたチェックリストを掲載した。経営課題の整理や採用計画、募集・専攻、雇用手続きなど採用に先立って実施すべき事項を整理し、自社に不足している知見を確認できるような構成とした。
 実際に外国人技術者を受け入れ、活躍できている中小建設業の事例紹介も盛り込んだ。採用に踏みきった背景や、求める人材の要件、採用ルートだけでなく、生活環境の整備やコミュニケーションで配慮している点など、受け入れた後の取り組みについても取り上げている。技術者として技能者とのコミュニケーション能力を高めるための工夫や、資格取得を通じたキャリアパスの形成など、将来にわたって企業で働いてもらうためのポイントをまとめた。
 ホームページでのダウンロード開始に先立ち、国交省がきょう3月24日に開く「外国人技術者の採用・定着支援セミナー」でハンドブックの内容を初めて公開する。東京経済大学の小山健太准教授を講師に招き、高度外国人材の受け入れに関する現状と課題、企業での対応についても紹介する。

提供:建通新聞社