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中央ニュース

2025/03/14

山岳トンネルを省人化 3件で「SⅠ型」試行

 国土交通省は、2025年度に発注する山岳トンネル工事3件を対象に、価格以外の要素を考慮して最も価値の高い資材・工法を選ぶ技術提案評価「SⅠ型」を試行する。公告時に「省人化施工試行工事(トンネル)」としてテーマを明示し、技術向上提案を求める。提案を採用した場合、仕様や工法の変更を認める。自動施工に関する提案が中心になると見られ、関連する技術基準類の整備に生かす考えだ。
 SⅠ型は、改正品確法に盛り込まれた「VFM」の考え方を反映し、総合的な価値の向上を前提として仮設物や工法、目的物の軽微な変更、新技術活用を認める工事。従来のS型よりも施工者のノウハウを生かせる発注手法となる。試行の対象となる工事は、各地方整備局が25年度の発注見通しで明示する。
 省人化は、24年度に始まったi-Construction2・0で目指す目標に掲げた。ダム現場や大規模土工現場では、これまでも施工の自動化を試行してきたが、新たに山岳トンネルを自動施工の活用促進の対象に位置付け、SⅠ型を取り入れて有望な技術・工法を求めることにした。
 山岳トンネルの掘削(発破)作業では、▽火薬の装薬・点火▽ずり出し▽鋼アーチ支保工▽吹付コンクリート▽ロックボルト―といった段階を繰り返す必要がある。こうした一連の工程を省人化できるような技術を求める。山間部で作業可能な熟練技術者、技能者は限られており、人材不足の解消につなげる。
 試行事例を蓄積し、自動施工技術の活用に必要なあ実施要領や積算基準といった技術基準類を整備していく。

提供:建通新聞社