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中央ニュース

2025/03/13

女性・若手は同等評価 技術者交替を柔軟化

 国土交通省は、次世代の担い手の参入・育成に向けて、2025年度から直轄工事での女性技術者の配置に対する総合評価の加点措置を見直し、女性技術者と若手技術者を同等に評価する。女性技術者のライフイベントに応じ、工事開始後に女性・若手を柔軟に交替できるようにする。
 女性技術者の配置に対する加点評価は、WTO政府調達協定の対象工事から通常工事まで幅広く導入されている。例えば18〜20年度の直轄一般土木工事では約800件で適用された。
 女性技術者を配置して加点された建設会社が受注後、やむを得ず技術者を途中交替する際は、公平性を担保するため、交替後も女性技術者を配置する必要がある。こうした運用が、出産や育児といったライフイベントに応じた人事配置の障壁となることが指摘されていた。
 そこで、女性技術者と、性別を問わず若手技術者を入札段階から同等に加点評価することにした。女性技術者が若手と交替できるようにし、女性が多様な働き方を選べるようにする。女性・若手の離職防止や、監理技術者を志望する技術者の増加につなげる狙いもある。
 女性活躍の関連では、WTO工事のうち、技術者実績を評価対象としない案件について、配置予定技術者の評価に要する書類の提出期限を入札直前まで遅らせる。現行では入札参加申請時点で求めており、その間は他案件との重複申請を認めていなかった。技術者を特定するタイミングを3カ月程度後ろ倒しにすることで、女性技術者をライフイベントに応じて柔軟に配置できるようにする。当面は一般土木工事から試行する。
 若手の活用促進策では、技術者の実績を評価対象としないWTO工事について、監理技術者交替育成モデル工事や、専任補助者制度の取り組みを拡大する。
 また、競争参加資格要件で設けている配置予定技術者の施工経験について、過去の同種・類似工事で全期間従事していなくとも施工経験として認めるよう運用を見直す。具体的には工期の2分の1以上を基本に、工事条件に応じて決める。
 段階選抜方式で配置予定監理技術者を評価する際は、過去の同種工事で監理技術者だったか否かは問わず、同種工事に携わった経験のみを求める。
 この他、女性活躍や育児支援、若手活用など法に基づくワーク・ライフ・バランス推進企業としての認定を受けた企業に対する総合評価での加点評価を全面適用する。
 一連の取り組みにより、女性・若手技術者の活用を促進し、担い手確保を通じて中長期的な公共工事の品質向上につなげる。

提供:建通新聞社