全国建設労働組合総連合(全建総連)の東京都連合会は、建設技能者の標準賃金を前年と比べ日額で5000円以上引き上げるよう、施主に理解を求める。組合員に対する調査結果を踏まえ、標準賃金を日額3万4000円とし、年収840万円の実現を求める。
東京都連の調査では、組合員の平均年収は533万5809円(前年比2・4%増)。2012年と比べると約119万円増加しているが、全産業平均と比べると依然として低い。平均賃金は日額1万8131円(常用)で、公共工事設計労務単価より日額9000円〜1万6000円低い。
こうした実態を踏まえ、前年は日額2万9000円としていた標準賃金を5000円引き上げ、3万4000円とする。標準賃金は30歳程度の労働者の賃金を想定し、諸経費・法定福利費は別枠。
週休2日を実現しても現在の賃金を減らさず、野丁場では労務単価の賃金実現、町場では賃金を考慮した見積もりと施主の理解を求める。3月25日には賃上げのための決起集会も開く。
提供:建通新聞社