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2025/02/26

土木学会が道路陥没事故を受けメッセージ

 土木学会の佐々木葉会長は2月26日、埼玉県八潮市で起きた道路陥没事故を受け、会員に対してメッセージを動画配信した。佐々木会長は、「今回の道路陥没事故は2012年12月に発生した笹子トンネル天井版崩落事故に匹敵する衝撃を社会に与えた」とし、各会員が「自分ごと」として広い観点から議論する必要があると訴えた。
 佐々木会長は、「目に見えない地下構造物の損傷を原因とする事故とライフラインの喪失が及ぼす影響の大きさと、その回復の難しさを目の当たりにした」とした上で、今後も同様の事故が起きるリスクがあるとの認識を示した。
 続けて、「インフラの利用者がインフラとともにどう生きていくかを『自分ごと』として考える社会を目指す必要がある」とし、事故への対応や構造物の健全性確保を含む、広い観点から対話、議論できる場を準備する方針を示した。
 会員には、「自分の領域を固定せず、直面する課題に一人一人が関心を持ち、対話していくことが、社会を、未来をより良い方向に進めていく基礎体力を育む」と述べ、下水道をはじめとする身近なインフラとの向き合い方を再考するよう呼び掛けた。

提供:建通新聞社