国土交通省は、SBIR建設技術研究開発助成制度の新たなテーマとして、新工法・材料を活用し、建設分野の生産性向上、カーボンニュートラルを実現する技術開発を設定した。研究への助成を希望する中小・スタートアップ企業や研究者を3月14日まで公募している。交付総額の上限は2500万円。
SBIR建設技術開発研究助成制度は、国や地域の課題解決につながる技術開発テーマを国交省が示し、民間企業や大学の優れた技術開発を選抜して支援するもの。応募に対し、国交省の評価委員会で助成対象を審査・選抜する。
今回の公募では、新たな工法や装置、仕組みを導入し、工程短縮、省力化、コスト削減などを実現する技術開発を求めている。作業の自動化や、材料の高機能化による安全性・品質の向上なども対象とする。CO2削減につながる材料の開発や活用、インフラ・建設分野での環境負荷低減・長寿命化もテーマとする。
民間企業・大学を対象とした一般タイプの公募では、年度上限額を1000万円とし、2年間を期間の上限とする。
中小・スタートアップ企業を対象とした公募では、1年目は事前調査を対象として上限500万円を交付する。その段階で案件を絞り込み、2〜3年目は研究開発に対して年度上限額1000万円を交付する。
SBIR建設技術研究開発助成制度では近年、AIやロボット、ドローン、地中埋設物の把握、汚泥リサイクルなどの開発を助成した。
提供:建通新聞社