国土交通省は、直轄工事を発注する際、工事規模に応じて競争参加者の等級区分を定める目安となる発注標準を見直し、4月1日以降に契約する工事から適用する。近年の急激な物価上昇を踏まえ、現行の発注標準の金額を1・14倍に引き上げる。一般土木・建築工事C等級の場合、現行の「6000万円以上3億円未満」から「7000万円以上3億4000万円未満」となる。
工事請負業者の選定に関する事務処理要領を一部改正し、各地方整備局に対応を求めた。
見直し後の発注標準では、一般土木・建築工事A等級は8億2000万円以上、B等級は3億4000万円以上、C等級は7000万円以上で、それ未満がD等級となる。
B等級の工事のうち技術的難易度が低く、C等級の参加を認める「B+C」は4億9000万円未満、C等級の工事のうち難易度が高くB等級の参加を認める「C+B」は2億4000万円以上とする。
アスファルト舗装A等級は1億4000万円以上、B等級は6000万円以上で、それ未満はC等級。
造園はA等級が3000万円以上で、それ未満がB等級。
電気設備・暖冷房衛生設備工事はA等級が2億3000万円以上、B等級が6000万円以上で、それ未満がC等級となる。
提供:建通新聞社