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中央ニュース

2024/12/26

1級建築士試験 総合合格率は8.8%

 国土交通省は12月25日、2024年1級建築士試験の最終合格者を発表した。実受験者3万4237人のうち、最終合格者は3010人。設計製図試験の合格率は26・6%(前年比6・6ポイント低下)、総合合格率は8・8%(1・1ポイント低下)といずれも前年の合格率を下回った。
 24年試験は、学科試験を7月28日、設計製図試験を10月13日に実施した。学科試験の受験者は2万8067人、設計製図試験の受験者は1万1306人(学科合格者と設計製図合格者の合計)だった。
 最終合格者の年齢別構成を見ると、23歳以下が12・1%、24〜26歳が33・9%、27〜29歳が21・7%となり、29歳以下の年齢層だけで67・7%を占めている。合格者の平均年齢は29・0歳。
 18年の建築士法改正以降に受験が可能になった実務経験のない合格者数は、全体の36・7%に当たる1105人となり、合格者の若年齢化が進んでいる。

■25年試験 建築物省エネ法も適用法令に

 国交省は24年試験の合格発表に合わせ、25年試験の適用法令についても明らかにした。例年は1月1日時点の法令を学科試験の適用法令としているが、25年試験は建築物省エネ法の25年4月1日施行分も適用法令に追加する。
 全ての住宅・非住宅に省エネ基準の適合を義務付ける大幅な改正であることを踏まえ、学科試験の適用法令に位置付ける。建築士試験への適用法令が変更されるのは、1999年以来26年ぶりだという。

提供:建通新聞社