帝国バンクデータのまとめによると、2024年度上半期(4〜9月)の建設業の倒産件数は、前年度比9・5%増の921件だった。このうち、職別工事業では職人の高齢化や人手不足で421件が倒産し、上半期として11年ぶりに400件を上回った。
建設業の業種別では、職別工事業が9・6%増の421件、総合工事業が12・7%増の301件、設備工事業が4・7%増の199件となる。負債総額が最も大きかったのは総合工事業で、73・6%増の584億0900万円だった。
倒産の要因別では、ゼロゼロ(コロナ)融資後倒産が78件、人手不足倒産が55件、後継者難倒産が55件、物価高倒産が127件。いずれも全産業の中で最も大きい割合を占めている。
全産業の倒産件数は4990件。2年連続で全業種・全地域で前年同期を上回る結果となった。
提供:建通新聞社