国土交通省は、公共工事の調査・設計での民間資格活用に関する規程を改正する告示案をまとめた。2023年度から新設した横断型業務分野に、「データ管理」(BIM/CIM)を追加。上水道の整備・管理行政が国交省に移管されたことに伴い、点検・診断等業務や計画・調査・設計業務の分野で水道関係の施設を追加する。10月下旬に告示を公布し、新たな規程に基づいて資格を付与する団体を公募する。
この制度は、公共工事に関する調査・設計や維持管理、点検・診断といった業務分野ごとに施設区分を設け、活用できる民間資格を公募・登録するもの。国・自治体などに公共事業の発注で活用を促し、業務成果の品質向上と技術者の活躍機会の確保につなげる。
横断型業務分野では今回、「データ管理」(BIM/CIM)を新たに位置付ける。複数の土木業務・工事で作成した3次元モデルを統合し、活用する業務が対象となる。
点検・診断等業務分野では、「公園施設」(樹木)の他、水道法に基づく貯水・浄水・配水などに関わる土木構造物や建築物などの「水道施設」、「水道管路施設」を追加する。
計画・調査・設計業務分野でも「水道」分野の施設を追加する。
提供:建通新聞社