日本建設産業職員労働組合協議会(日建協、木浪周作議長)は、作業所の週休2日拡大を目指す「4週8閉所ステップアップ運動」の一環として、今年6月の現場閉所の調査結果をまとめた。1カ月間の4週8閉所指数(月ごとの土・日・祝日の日数の差を補正した指数)は、前年同月の調査と比べ0・25ポイント増の6・47閉所となり、18年11月の調査開始以降、最高となった。
調査は、作業所の4週8閉所の実現を目指す日建協が、毎年6月・11月の年2回実施している。今回の調査に回答した作業所は3992件(土木2024件、建築1968件)で、日建協に加盟している35組合のうち、31組合が回答した。
閉所指数は、土木で6・71閉所(0・06ポイント増)、建築で6・22閉所(0・41ポイント増)となり、いずれも前年同月よりも閉所日が増えた。時間外労働の上限規制適用後、初めての調査となり、特に閉所日の少なかった建築の伸びが高かった。
実際の閉所日数が10閉所(全土日閉所)を超えた作業所は、全体の44・1%となり、調査開始以降で最も多くなった。
加盟組合別に見ると、4週8閉所の指数は最高が7・21閉所、最低が4・11閉所となり、3・1日の差が生じている。全作業所に対する8閉所以上の作業所の割合も、最高が83・9%、最低が14・3%とさらに大きな差がある。土曜閉所の取り組みが企業規模の大きな企業ほど進み、二極化が進んでいるとの見方もある。
日建協は、今回の閉所実績のデータを活用して加盟組合に改善事例などを提供し、組合全体に運動の底上げを呼び掛ける。発注者に対しても、適正な閉所の確保を要望するなど、4週8閉所の定着を働き掛ける。
提供:建通新聞社