防衛省は、ECI方式を採用する自衛隊施設の最適化事業で、設計業務を分割発注する。これまでは駐屯地・基地の対象施設を1ロットとして公募型プロポーザル方式で発注していたが、業務を可能な範囲で分割し、設計業務の競争性を高める。発注方法(案)を公表し、10月31日まで意見を公募する。
事業対象建物の設計業務のうち、駐屯地・基地の部隊運用上の特性を踏まえた各建物の基本設計や、幹線ユーティリティに係る実施設計、資材置き場や資材搬入路などの全体仮設計画の設計などは、引き続き公募型プロポーザルで一体の業務として発注。
建て替えや改修など個別建物の実施設計は、分割化が可能な業務として区分し、総合評価落札方式で発注する。
設計業務全体の一体性を確保するため、公募型プロポーザルで発注する業務には、「設計総合調整業務」を追加。受注者は、分割化可能な業務の受注者に対し、設計方針や基本設計などで考慮する要素を伝達し、整合確認や助言・提案、総合調整を行う。
提供:建通新聞社