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中央ニュース

2024/08/27

2巡目点検終了 要修繕は5.6万橋

 国土交通省がまとめた「道路メンテナンス年報」によると、2023年度末時点で次回点検までに修繕が必要と診断された橋梁(判定区分V・W)は5万6463橋となり、全体の7・8%となった。19年度に始まった2巡目の点検が完了し、1巡目の点検と比較して老朽化した橋梁は増加しているが、判定区分V・Wの橋梁は減少。全体として管理状況が改善している。
 道路管理者に5年に1度の定期点検を義務付けてから10年がたち、全国約72万橋に対する2巡目の点検が完了した。2巡目の橋梁の点検実施率は99・4%。
 建設後50年を経過した橋梁は1巡目が終了した18年度末時点で約13万橋あったが、23年度末時点では約21万橋に大幅に増加。ただ、1巡目の点検で修繕措置が実施されたため、判定区分V・Wと診断された橋梁は1巡目の6万9051橋から5万6463橋に減少した。
 一方、1巡目の点検で判定区分V・Wと診断されたものの、5年を過ぎても修繕を実施していなかった地方自治体の管理橋は1万0353橋に上っている。修繕着手率が100%の自治体が894団体(全自治体の52・2%)あるが、50%未満の自治体も159団体(9・3%)あり、修繕措置の実施状況に差が生じている実態も浮き彫りになった。

提供:建通新聞社