国土交通省は、2023年度の建設工事紛争取り扱い状況をまとめた。23年度の中央建設工事紛争審査会と都道府県審査会への申請は合計143件あり、前年度と比べ41・6%増加。紛争の類型別では「工事代金の争い」が67件で最も多く、全体の46・9%を占めている。
建設工事紛争審査会は、建設工事の請負契約に関する紛争を簡易に解決するため、国交省・都道府県が設置している裁判外紛争処理機関。23年度の申請件数は中央審査会が42件(40・0%増)、都道府県審査会が101件(42・3%増)だった。
紛争類型別の申請は、「工事代金の争い」が67件と最多で、「工事瑕疵(かし)」の37件、「その他」の17件が続いた。「契約解除」と「下請け代金の争い」もそれぞれ10件の申請があった。
申請事件の請求金額は、「1000万〜5000万円」と「1億円〜10億円」がそれぞれ11件と最も多くなっている。
提供:建通新聞社