トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2024/07/16

23年度に完成の営繕工事 週休2日、98%で達成

 国土交通省が発注し、2023年度に完成した営繕工事の98・4%で週休2日を達成したことが分かった。前年度から1・3ポイントのアップで、ほぼ全ての工事で工期全体での週休2日を確保できたことになる。24年度からは工期中の全ての月で週休2日を実現するという、より高い水準での目標を発注者指定(原則)で求めており、さらなる働き方改革を促していく。
 23年度に完成した、週休2日の導入対象となる営繕工事128件のうち、126件で週休2日を達成できた。達成できた要因を現場代理人などにヒアリングしたところ、「円滑な協議の実施」を挙げる声が最も多かった。次いで、「適正な工期設定」、「工事間調整が適切」といった要因が挙がった。
 具体的には、情報共有ツールのASP活用で工事書類の提出、監督職員の指摘事項への対応が円滑に進んだとの意見があった。近年、資材高騰に伴う機器の納入遅れが問題となる中、機器関係の納期が考慮された工期設定の重要さを指摘する声もあった。施設管理者の協力が週休2日につながったという意見も出た。
 達成できなかった2件はいずれも建築工事で、新築と改修が1件ずつ。4週6休は達成できた。受注者希望で週休2日に取り組んでいたが、いずれも「職人の確保が困難」だったことを要因に挙げた。作業員の病休があったり、型枠大工で必要な数の職人を確保できなかったことが影響したという。

提供:建通新聞社