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中央ニュース

2024/06/27

会員企業の高卒採用支援 採用選考のポイント整理

 全国建設業協会(全建、今井雅則会長)は、高卒予定者の採用選考の基本的なルールやポイントを整理し、会員企業に周知している。関係者の申し合わせによって決まる新規高卒予定者の採用選考のルールは、地域によって異なる。採用活動に不慣れな会員もこのルールに沿って採用活動を展開できるよう、都道府県別の申し合わせ事項を整理した他、ハローワークを通じた採用活動のポイントもまとめた。
 厚生労働省がまとめた2023年3月新規学卒者の職業紹介状況によると、全国の建設業の高校生に対する求人数8万1102人に対し、就職者数は1万1237人。充足率は13・9%と全産業で最も低い。全建は、採用選考のルールやポイントを周知し、他産業との人材獲得競争に勝ち抜いてもらう。
 ハローワークを通じて行う高卒予定者の採用は、教育機関や経済団体、都道府県、都道府県労働局の申し合わせによって、求人申込書の提出、求人票の学校への送付、採用選考の開始などの時期が都道府県単位で決められている。10月以降に始まる追加募集までは、ほとんどの都道府県で1人1社の応募とされているなど、高卒者特有のルールもある。
 全建は、こうした複雑な採用選考ルールを整理し、会員企業の中でも特に定期的に新卒採用をしない企業に周知。ユースエール認定制度や地域限定正社員制度など、新卒者の採用に役立つ制度も記載した。
 さらに、新規高卒予定者の採用選考を有利に進めるためのポイントも整理。この中では、ハローワークに提出する求人申込書の記載方法を建設業向けにまとめている。具体的には、学生が重視する仕事内容を具体的に記載することや、研修・自己啓発支援の記載欄に資格取得の支援内容を明記する必要性などを指摘している。

提供:建通新聞社