土木学会は6月14日、2024年度定時総会を都内で開き、第112代会会長に早稲田大学理工学術院教授の佐々木葉氏=写真=を選出した。佐々木会長は女性として初めて土木学会の会長に選ばれたことに触れ、「土木学会が多様性を重んじているメッセージになる。女性や外国人といった属性の多様性だけでなく、会員一人一人の多様性を尊重していく」と話した。
次期会長には、河川情報センター理事長で東京大学名誉教授の池内幸司氏を選んだ。
総会では、24年度の事業計画・予算も報告。24年度は、中期計画「JSCE2020―2024」に沿った活動に取り組みつつ、最終年度として最終成果の取りまとめを行う。
合わせて、次期中期目標「JSCE2025」を策定し、25年4月の公表を目指す。次期中期目標では、土木学会が直面する現状・実態から、課題と問題を明らかにし、学会の在り方を未来志向的に示す。
また、大規模な自然災害やインフラメンテナンスなどへの対応、国際活動の充実、技術力の向上と人材の育成などに取り組む。学会の枠や自然・社会・人文科学の領域を超えた取り組みが重要だとして、他関連団体などと協働して課題に対応する。
土木学会は11月に設立110周年を迎え、記念式典を11月19日に開く。
提供:建痛新聞社