国土交通省がまとめた建設工事受注動態統計調査によると、大手50社が2023年度(23年4月〜24年3月)に受注した工事の総額は前年度比8・8%増の18兆0012億円となり、3年連続で増加した。公共工事、民間工事ともに増加した。
公共工事の受注総額は前年度比15・7%増の4兆2869億円と2年連続で増加した。このうち国の機関が16・4%増の2兆9093億円、地方の機関が14・4%増の1兆3776億円といずれも増加した。
民間工事は7・7%増の12兆5360億円と3年連続で増加。中でも非製造業が11・6%増の9兆3401億円と伸び、前年の減少から再び増加に転じた。製造業は2・2%減の3兆1959億円と3年ぶりの減少に転じた。
発注者別では、不動産業、運輸業、郵便業、鉱業、採石業、砂利採取業、建設業などが増加し、サービス業、卸売業、小売業、製造業などが減少した。
工事種類別では、建築が7・5%増の12兆1360億円と3年連続で増加。土木は11・9%増の5兆8652億円で、2年連続の増加となった。事務所・庁舎、店舗、教育・研究・文化施設、治山・治水、道路、鉄道などが増加した。
海外工事の受注は、0・6%増の6562億円と3年連続で増加した。
提供:建通新聞社