文部科学省は、国立大学と高等専門学校など11機関の学校施設を対象に、ZEB化(ZEB Ready相当)を推進するため、設計段階でのチェックポイントをまとめた。ZEB化検討の流れや、ZEB Ready相当を実現するための技術、ZEB化のコストについて盛り込んだ。設計事務所と学校との認識を共通化する指針とする。
学校施設のZEB化は、エネルギー消費量が最も大きい空調設備の高効率化から検討する。原則として高COP空調設備、全熱交換器を導入し、冷暖房能力計算を行う。
次に熱負荷低減対策として、屋根断熱、外壁断熱、窓の複層ガラス化に取り組む。最後に、照明設備の照度設定とLED化を行う。この他、高効率給湯設備や間仕切り壁・床断熱、樹脂サッシなどの導入もZEB Ready相当の実現には有効と明示した。
Nearly ZEB以上を目指す場合は、太陽光発電設備の導入などによる創エネを推奨している。
提供:建通新聞社