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中央ニュース

2024/04/08

3月期限の直轄業務が増加 履行平準化に課題

 国土交通省は、調査・設計業務に関する入札・契約の2022年度の状況をまとめた。22年度に履行期限を迎えた国土交通省の委託業務のうち、期限が年度末の3月だった割合は48%とほぼ半数だった。10年前の69%からは大きく改善したものの近年は横ばいに近く、21年度比では3ポイントの増加となった。
 22年度に契約した業務1万1081件を対象に調べた。12月までの履行期限だった業務の割合は27%、1〜2月に履行期限は25%で、3月期限と合わせると全体の73%の業務の履行期限が第4四半期に集中していることになる。
 国交省は1〜3月の合計で35%以下という目標を掲げており、建設関連業の働き方改革促進へさらなる取り組みが求められる。
 特に課題が大きいのが土木コンサルタントで、全体の53%と半数超の履行期限が3月だった。1〜2月と合わせると76%となる。
 一方、測量で3月が履行期限の割合は26%で、1〜2月と合わせると60%。地質は3月期限が36%、1〜2月と合わせると66%となっている。
■平均成績はプロポが最高
 発注方式別の業務成績評定点についても分析した。平均点数が最も高かったのはプロポーザル方式で79・5点だった。次いで総合評価落札方式が79点で、価格競争方式が78・1点で最も低かった。

提供:建通新聞社