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2024/01/24

女性定着の行動計画 改定へ議論スタート

 国土交通省は、「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」の改定に向けた議論を本格的に始める。まず、建設産業で働く女性の入職促進・定着を目指す「建設産業女性定着支援ネットワーク(事務局・建設業振興基金)」のブロック会議と全国大会で意見交換し、改定のポイントとして、働きやすい現場の労働環境の整備や建設産業の魅力などについて議論を深める。その上で別途、検討会を設置し、2024年度中の改定を目指す。
 改定のポイントのうち、働きやすい現場の労働環境の整備では、工事現場での快適トイレや更衣室の導入促進といったハード施策から、時短などのソフト施策までを含め、改定の在り方を探る。建設産業の魅力に関しては、働きがいの発信などによるイメージ戦略などを含め、教育現場と連携した現場見学会や出前講座など、学生とその保護者に対する建設産業の魅力のPR活動の在り方を議論する。
 女性の定着促進に向けた建設産業行動計画は、国交省と関係団体で取り組んでいるもの。14年に策定し、5年ごとに見直している。現計画の計画期間が24年度末に完了することから、次期計画の検討に着手する。当初、入職に力点を置いてきたが、入職者に占める女性の割合が増えてきた現状を踏まえ、定着に関する取り組みをより強力に打ち出す方向で計画を改める。
 建設産業女性定着支援ネットワークは、全国各地に組織されている女性定着の推進団体で構成。18年度に設置し、23年12月末現在、47団体(構成人数約9000人)が登録している。
 ブロック会議は、全国を四つに分けて開催。「北海道・東北・北陸」の1月23日を皮切りに、▽関東・甲信越(同月24日)▽九州・沖縄(同月25日)▽東海・近畿・中国・四国(同月30日)で行う。
 その後2月13日に全国大会を対面形式で開き、ブロック会議での意見交換の内容をさらに深掘りする。
 対面での開催は5年ぶり。今回はオンライン方式による一般傍聴(先着1000人)も予定。アンケートに答えた一般傍聴者には図書カードを進呈する。視聴希望者は申し込みフォーム(https://forms.gle/h5UYxKQBbqHKTYwx9)から必要事項を記入する。

提供:建通新聞社