文部科学省の調べによると、2022年度に建築された公立学校施設676棟のうち、木材を使用していたのは477棟だった。木材利用率は70・6%で、前年度と比べて4・8ポイントダウンした。
全国の公立幼稚園、小中学校、高校、特別支援学校などを対象に集計した。木材を利用した施設のうち、木造は100棟(14・8%)。非木造でも、内装を木質化していたのは377棟(55・8%)だった。
木材の使用量は全体で2万9815立方b。内訳は、木造が1万0263立方bで、非木造の内装木質化が1万9552立方b。使用量は前年度比では38・1%減となった。
また、全体の57・2%が国産材だった。木造では国産材の使用率が79・2%と高かった一方で、内装木質化では45・6%と相対的に低かった。
木材を使用したことにより、約1・8万dの二酸化炭素を貯蔵できたことになる。これは、約1万人が1年間に排出する炭素量に相当するという。
文科省は引き続き、木造校舎の整備や内装木質化に対する国庫補助などを通じ、学校での木材利用を促進する。
提供:建通新聞社