トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2023/10/30

6・5%減の1739万d 上期セメント販売

 セメント協会(不死原正文会長)のまとめによると、2023年度上半期(4〜9月)のセメントの国内販売は前年同期比6・5%減の1738万7000dだった。沖縄を除く全ての地区が前年同期を下回った。同協会では、建設コストの上昇や建設技能者の人手不足、天候不良などが影響したとみている。
 上半期の地区別の販売高は▽北海道90万4408d(前年同期比7・1%減)▽東北136万4062d(11・5%減)▽関東一地区429万8890d(3・0%減)▽関東二地区158万1437d(11・8%減)▽北陸74万5128d(6・5%減)▽東海206万2116d(1・9%減)▽近畿252万1511d(3・2%減)▽四国53万0907d(11・4%減)▽中国101万2822d(7・7%減)▽九州199万6256d(12・7%減)▽沖縄36万9613d(1・2%増)―。
 東北では、秋田県での成瀬ダムの大型工事があるものの今期は低調。東北地区全体として震災前の水準になった。関東二地区は、長野・山梨県でのリニア中央新幹線工事での需要が堅調だったが、茨城県での原発耐震工事の反動減などで減少した。四国では、高速道路や津波対策の防潮堤工事の終息がマイナスにつながった。九州では、福岡市の再開発などで堅調な需要があったものの、佐賀県の玄海原発や熊本県の半導体工場工事のピークアウトと天候不良が響いた。
 同協会では当初、23年度の出荷を3800万dと見込んでいた。しかし、上半期の実績を踏まえ、現時点では3550万〜3600万dになるとみている。
[9月は6・9%減]
 同時に発表した9月のセメントの国内販売は前年同月比6・9%減の305万8000dで、13カ月連続で前年の同じ月を下回った。
 9月の地区別の販売高は上期半期と同様、沖縄を除きマイナスした。東北(前年同月比17・0%減)と関東二地区(15・5%減)、四国(11・1%減)で2桁の減少だった。沖縄は、台風の影響による8月の落ち込みを取り戻し、16・6%のプラスとなった。
 9月の輸出は前年同月比21・8%減の54万7000dと18カ月連続で減少。国内と合わせた販売の合計は9・5%減の360万4000dと、こちらも18カ月連続でマイナスした。
 9月の生産は前年同月比1・8%減の404万dと15カ月連続で減少。在庫は前月比1・7%減の394万3000dになった。

提供:建通新聞社