国土交通省は、中堅・中小建設企業の海外進出支援で、海外訪問団を結成し、マニラ(フィリピン)とハノイ(ベトナム)を訪問する。現地では、施工現場の視察、大学生就職フェアへの参加といったプログラムを用意する。専門的な知識や技術を有する高度外国人材の獲得に興味のある建設企業にメリットのある訪問となりそうだ。参加応募は10月6日まで受け付けている。
訪問日程は、マニラが11月9〜11日、ハノイが12月4〜6日。対象者は、海外進出を検討している中堅・中小建設企業の経営者層・海外事業責任者など。定員はともに15社程度としている。応募多数となった場合、訪問団の全プログラムに参加する者や、国交省が別に実施している海外事業計画策定支援への参加者を優先する。
航空券、宿泊、飲食、海外旅行保険、現地学生との面談での通訳費用は参加者の自己負担とする。
現地訪問では、まず国際協力機構(JICA)、日本貿易振興機構(JETRO)の担当者が、インフラ関係の政府開発援助(ODA)や中堅・中小建設企業の連携状況、各国の概況や日系企業の動向に関する情報を提供する。その後、現場視察や就職フェアなどへの参加を予定している。
各プログラムへの参加は基本的に任意だが、マニラ訪問団では現地学生との対面面談・オンライン就職イベント(Virtual Career Expo)、ハノイ訪問団では就職フェア(企業紹介・学生面談など)への参加が必須となる。
マニラでは、弁護士がフィリピンでの建設工事のライセンス制度について、最新の状況を説明する。
参加希望者は、行き先ごとにURLから申し込みが必要。URLはマニラ(https://forms.gle/B2Ddf6dcGT17N6nV7)とハノイ(https://forms.gle/fFvpzub9rtLnTe7J9)。
提供:建通新聞社