トップページお知らせ >中央ニュース

お知らせ

中央ニュース

2023/09/22

CCUS能力評価 新たに解体を追加

 建設キャリアアップシステム(CCUS)登録技能者の能力評価を行うことができる対象職種として、新たに「解体」が加わった。これにより全41職種で能力評価が可能になった。全国解体工事業団体連合会(全解工連、東京都中央区)が能力評価実施団体となり、能力評価基準を策定。10月2日から日本機械土工協会に委託する形で能力評価を実施していく。
 全解工連では、登録基幹技能者の育成・活用や、新規入職者の確保と併せて、建設キャリアアップシステム(CCUS)の加入促進に力を入れていた。解体工事業界でプライド持って働ける環境をつくり、処遇改善や若手入職者の促進、解体工事業の地位向上につなげるとしている。2025年度までにCCUSの事業者登録で100%、技能者登録で80%の達成を目指している。
 登録技能者の能力評価制度は、職種ごとの能力評価基準に基づき、CCUSに蓄積・登録される建設技能者の技能や経験を客観的に評価する仕組み。能力評価を実施しようとする専門工事業団体が分野ごとに能力評価基準を策定し、国土交通大臣の認定を受けた上で、各団体が能力評価基準に基づき登録技能者の技能レベルを4段階(ゴールド、シルバー、ブルー、ホワイト)で評価している。
 解体技能者の能力評価の申請方法は、全解工連ホームページに掲載中。
 最近は、CCUSレベルを踏まえ、独自に技能者に手当を支給するゼネコンも出始めている。今回の解体の追加で、技能者全体の75%が能力評価を受けられる環境が整ったことになる。国交省は引き続き、対象職種の拡大に取り組み、技能者のCCUSレベルに応じた賃金の支払いを後押しし、技能者のさらなる処遇改善につなげるとしている。
 本年度から建設産業人材確保・育成推進協議会(人材協)による、CCUSのレベルアップのための環境整備に特化した支援事業も始まっており、能力評価基準を持っていない職種団体での策定への動きが加速しそうだ。

提供:建通新聞社