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2023/09/19

建材価格指数、最高値を更新 生コン、2次製品が押し上げ

 経済調査会によると、8月調査に基づく建築・土木総合の建設資材価格指数(全国)が前月より0.8ポイント高い151・5となり、過去最高を2カ月連続で更新した。生コンクリートなどの価格上昇が、指数全体を押し上げた。一方、普通鋼材や木材は全国的に軟調に推移。こうした鋼材市況が今後、指数の推移の重しとなることで、経調は「先行き横ばいから下落基調で推移する公算が大きい」と見ている。
 指数は、2015年度の平均を100としたもの。8月調査分では土木指数が1・7ポイントと大きく上昇し、147・4となった。一方、建築指数は0・2ポイントと小幅の上昇で154となった。
 指数を押し上げた要因は、生コンやコンクリート2次製品の原材料であるセメント価格の一層の高まりだ。コスト増分の価格転嫁が進んだことが影響した。
 一方、資材価格上昇を受けて建設投資を後ろ倒しする動きも見られる中、流通側の売り急ぎが鋼材価格の軟調につながった。続落している異形棒鋼に加え、これまで横ばい基調だったH形鋼も約3年ぶりの下落局面となった。
 主要7都市の建築・土木総合の建設資材価格指数を見ると、生コンが上昇した仙台、広島、福岡が前月比プラス。特に福岡は10・4ポイントの大幅上昇だった。大阪・関西万博関連の需要が控える大阪も高い水準で推移している。

提供:建通新聞社