国土交通省の斉藤鉄夫大臣は、台風13号の大雨による災害復旧について、被災状況調査や路面清掃などの復旧作業を支援するなど、現場力を最大限発揮し、全力で対応していくとした。9月12日に開いた定例会見で被害状況などを説明した。
台風13号は9月7日から9日にかけて本州に接近。伊豆諸島、千葉県、茨城県、福島県では線状降水帯が発生し、総降水量が平年の9月の月降水量を超える地点があるなど、記録的な大雨となった。
河川については、3県が管理する16水系計26河川で氾濫被害が発生した。土砂災害は、全国で35件が発生。うち千葉県市原市では住宅に土砂が流れ込み、住民が負傷したとの報告を受けているとした。
道路の被災状況によると、9月12日午前6時時点で、国道や県道の12区間で通行止めが発生。茨城県常陸市では市道が被災し、孤立している集落があるとした。
鉄道は、同時点で2事業者2路線で運転を見合わせており、事業者による復旧作業が進んでいる。運転を見合わせている千葉県内の鉄道については、事業者から被災状況調査の支援要望があったことから、鉄道・運輸機構の鉄道災害調査隊による現地調査を実施する予定としている。
提供:建通新聞社