外国人技能実習機構が技能実習生のフォローアップ調査を行ったところ、帰国後に「特定技能で日本に戻る」との回答は15・6%だった。業種別では漁業に次いで2番目に多かった。
技能実習を修了し、2022年9月1日〜同年12月31日までに帰国したベトナム、中国、インドネシア、フィリピン、タイ国籍の人たちを対象に調査し、7648人から回答を得た。回答者のうち30歳未満が全体の64・8%を占めている。また、18%が建設の職種で技能実習を行った。
帰国後の就職状況を見ると、建設の職種で技能実習を行った人のうち「特定技能で日本に戻る」と回答したのは15・6%で、漁業の26・3%に次いで職種別では2番目に多かった。また、「技能実習3号で戻る」は13・8%で、業種別では最も多かった。
この他、建設職種の技能実習生で帰国後に「雇用されて働いている」は11%、「雇用されて働くことが決まっている」が6・7%、「起業している」が15・6%だった。
また、建設職種の技能実習生に帰国後の仕事の内容を聞いたところ「実習と同じ」との回答は36・7%、「実習と同種の仕事」は19・7%あった。
実習期間中の問題について、職種を問わず聞いたところ、「仕事が忙しすぎる」との回答は16・2%だった。他方、「残業が少ない」も31・4%あった。「賃金が少ない」は16・7%あった。「賃金が円安により目減りした」との声や、「日本人や他国の実習生との賃金格差があった」との声も寄せられた。
提供:建通新聞社