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2023/09/07

「群マネ」モデル地域公募 広域・多分野でインフラ管理

 国土交通省は9月6日、「地域インフラ群再生戦略マネジメント」(群マネ)の具体化に向け、モデル地域となる自治体の公募を開始した。選定された自治体は、インフラを複数の市区町村で維持管理したり、分野の異なるインフラを包括的に管理したりする体制を構築する。有識者による支援も受けられる。募集期間は10月5日までで、10月中をめどに3〜5地域を選定する。検討の意向があれば応募可能とする。
 群マネは多様なタイプが考えられる。一つは、都道府県や市区町村がリードし、従来の行政区域を超えて複数市区町村がインフラ維持管理で連携する「広域連携」だ。また、道路や下水道、河川など異なるインフラをまとめて維持管理する「多分野連携」もあり得る。特に中小規模の市区町村に財政・人材面の制約が見られる中で、インフラの機能を適正に管理する方策として社会資本整備審議会・交通政策審議会の技術部会が群マネの活用を提言していた。
 今回公募するのは、群マネのモデルケースという位置付け。導入の検討は、国交省が設置した有識者検討会から助言を受けながら進める。主な内容として、対象エリアのインフラの現状や、広域・多分野などどのような管理手法を取り入れる「計画支援」を予定。さらに、民間事業者に包括委託を発注する際の業務範囲の設定や、受注者の市場調査、発注図書の準備などについて「実施支援」を行う。支援期間は1〜2年間を想定し、必要に応じて延長する。
 モデル事業で得られた成果を生かし、国交省は他地域への群マネの水平展開に取り組むとしている。

提供:建通新聞社