女優の小芝風花さんが登場する、働き方改革PR動画「はたらきかたススメ」の初弾が6月28日、特設サイトで公開された。建設業をはじめ、時間外労働の罰則付き上限規制が来年4月から適用される業種を取り上げ、業界だけでなくユーザーである国民に理解を促す。同日に厚生労働省内で開かれた発表会に登壇した小芝さんは「建設業は、生活に欠かせない大事な職業。働きやすい社会になるように、みんなで進もう」と呼び掛けた。
動画では、小芝さんが「働き方改革コンダクター」として登場。建設業で短い工期設定が長時間労働につながっていることなど、事業者の努力だけでは長時間労働の削減が困難な実態を伝え、国民一人一人の配慮を求めている。
発表会には斉藤鉄夫国土交通相も登場。「建設業や物流を持続可能なものとするためには、発注者の理解、協力が不可欠だ」と述べ、適切な工期設定をはじめとした取り組みについて、国民的な理解と協力を求めた。
加藤勝信厚労相も「各産業が抱える課題を知ってほしい」と訴え、国交省とも連携して情報発信に取り組む考えを示した。
建設業については、屋外作業が多く、工程が天候の影響を受けやすい特性を国交省の黒田洋介企画専門官が説明。個人が家を建てる場合も、適正な工期を確保する必要があるとした。
特設サイト(https://hatarakikatasusume.mhlw.go.jp/)の他、動画投稿サイトユーチューブ(https://www.youtube.com/watch?v=H_7_PLvJuNU)などでPR動画を公開。7月以降、全国主要駅にポスターを掲示するとともに、業種別の動画を順次公開する。建設業の動画は9月の公開を予定している。
提供:建通新聞社