厚生労働省は、2022年に職場で発生した熱中症による死傷災害の状況をまとめた。建設業の死亡者数は前年比3人増の14人で、全業種中で最多となった。また、建設業としても過去10年間で最多となった。
建設業の熱中症による死傷者数は37・6%増の179人となり、これも全業種で最多だった。
全業種の熱中症による死亡者数は10人増の30人、死傷者数は47・4%増の827人だった。全死傷者の2割強、死亡者の約半数を建設業が占めている。
直近5年間の全業種の発生状況を見ると、月別では全体の8割以上が7月と8月に集中していた。時間帯は午後2時〜午後3時の発生が特に多かった。年齢別では、全体の約半数が50歳以上となっていた。
厚労省は、熱中症対策の徹底に向けて、5月1日〜9月30日を対象とした「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を展開する。暑さ指数(WBGT値)の計測や適切な作業計画の策定、屋根・冷房設備などによる暑熱対策を促していく。
提供:建通新聞社