厚生労働省のまとめによると、建設業で働いていて、2022年1〜12月に労働災害で死亡した外国人労働者は8人だった。前年比では2人減となったものの、それでも全業種では最多だった。このうち技能実習は2人、特定技能は1人だった。
一方、建設業で働く外国人の死傷者数は788人。146人(15・6%)の減少となった。このうち技能実習生が最多の421人で、特定技能は58人だった。永住者など身分に基づく在留資格も163人、特定活動も68人あった。事故の型別では、「墜落・転落」が最多の150人。以下、「はさまれ・巻き込まれ」(145人)、「飛来・落下」(107人)、「切れ・こすれ」(89人)などが多かった。
外国人労働者1000人当たりの労災発生率は「2・64人」で、日本人を含めた全ての労災発生率(1000人当たり2・32人)よりも高い。厚労省では、23年度から始まった第14次労働災害防止計画の目標年度である27年度までに「全体平均以下にする」との指標を打ち出しており、引き続き労災防止対策を徹底していく考えだ。
提供:建通新聞社