国土交通省は、2024年4月からの水道整備・管理行政の移管に向けて準備チームを設置した。5月23日に設置式を開き、藤井直樹事務次官が準備チームの橋謙司チームリーダー(大臣官房総括審議官)らに訓示した。チームでは円滑な移管に向け、国交省の体制づくりに取り組む。
準備チームは、チームリーダーを筆頭に課長級以上の13人で構成する(うち2人は厚生労働省と環境省の職員)。2024年度予算や組織・定員要求も含め、移管の準備に取り組む。移管に向けては5月19日に「生活衛生関係行政機能強化法」が成立。水道の整備や管理など関係する行政の大半が国交省に移管されることになった。
藤井事務次官は、「水道行政では、老朽化や耐震化への対応、災害発生時の早急な復旧支援などが課題となっている。国交省の下水道に関する知見や、現場力・技術力を活用することで、パフォーマンスの向上が期待される」とした=写真。
橋チームリーダーは、「移管後に国交省が適切に水道行政に取り組めるよう、体制づくりと円滑な移管を実現することが使命だ」と応えた。
提供:建通新聞社