経済調査会によると、同会が4月調査に基づいて算出した全国の建設資材価格指数(2015年度平均を100とした指数)は、建築・土木総合で147・8となり、前月を0・6ポイント下回り、2カ月連続の低下となった。建築用木材や型枠用合板の下落が影響したもの。これに伴い建築の指数も1・1ポイント低下し154・0になった。一方、土木は0・3ポイントアップし137・8となり、依然として上昇が続いている。
総合指数の下落幅は、15年度以降で2番目の大きさ。147・8という指数そのものは、前年同月と比べ5・3ポイント高いが、前月(プラス8・5ポイント)と比べプラス幅は縮小。同会では「資材価格の騰勢は落ち着きを見せている」とみる。
最新の5月調査でも、建築用木材や型枠用合板は続落しており、この先も建築指数は下落傾向が続きそうだ。
一方、セメントが東京地区で一段高となるなど、土木系資材は依然として強基調が続いている。同会では「土木指数は今後も上昇が続くとみられ、これが下支えとなって総合指数は引き続き高い水準を維持しながらの推移となりそう」だとしている。
5月調査の主要資材の価格動向を東京地区で見ると、セメント(普通ポルトランド、バラ)は1d当たり1000円上昇し、1万3800円になった。
一方、鉄スクラップ(H2)は、海外需要の低迷を背景に3000円続落し、4万円だった。
杉正角材(KD、3b×10・5×10・5a、特1等)は1立方b当たり4000円下落し8万6000円。コンクリート型枠用合板(無塗装品ラワン、12×900×1800_)は1枚当たり50円下落し1950円だった。
軽油(ローリー渡し)は1`g当たり3000円下落し11万6000円。
異形棒鋼やH形鋼、生コンクリート、再生クラッシャラン、再生加熱アスファルト混合物、ビル用アルミサッシ、板ガラス、CVケーブル、硬質ポリ塩化ビニル管は横ばいだった。
提供:建通新聞社