国土交通省は、2022年度の建設工事受注動態統計調査報告をまとめた。22年度に全国の建設会社が受注した工事総額は前年度比9・0%増の116兆5773億円だった。元請け、下請けともに受注高が増加。受注総額は推計方法を見直し再集計して以降、2年連続で増加し、初の110兆円台となった。
受注総額のうち、元請け受注高は8・9%増の76兆6731億円、下請け受注高は9・1%増の39兆9043億円だった。元請け受注高のうち、公共機関からの受注は5・5%増の22兆2623億円、民間からの受注は10・3%増の54兆4108億円となった。
1件500万円以上の公共工事の受注総額は7・2%増の21兆5422億円。このうち国の機関からの受注が0・4%増の7兆0910億円、地方の機関からの受注が10・9%増の14兆4512億円といずれも増加した。
工事種類別では、「道路工事」の受注額が6兆4576億円と最も多く、以下、「教育・病院」の2兆8065億円、「治山・治水」の2兆5268億円が続いた。
民間の建築・建築設備工事(1件5億円以上)の受注は7・8%増の13兆6154億円と2桁の増加。製造業からの受注が42・5%増の3兆2472億円、不動産業からの受注が6・6%増の4兆7977億円、情報通信業からの受注が140・0%増の3590億円となった。
工事種類別では、「住宅」の3兆5487億円、「工事・発電所」の2兆9956億円、「事務所」の2兆1238億円が受注額の上位を占めた。
民間の土木工事・機械装置等工事(1件500万円以上)の受注総額は19・1%増の10兆0239億円となった。
提供:建通新聞社