経済調査会によると、同会の3月調査に基づく全国の建設資材価格指数(2015年度平均を100とした指数)は、建築・土木総合で148・4となり、前月と比べ0・2ポイント低下した。前月比でのマイナスは、昨年10月以来5カ月ぶり。異形棒鋼やストレートアスファルトなどは上昇したものの、建築用木材や型枠用合板が全国的に続落しており、総合指数が小幅に下落した。
建築・土木別に指数を見ると、木材市況の下落を受けた建築は前月より1・0ポイント低下し155・1だった。
一方、土木は、鋼材やコンクリート2次製品の騰勢を受け、前月より0・9ポイント上昇し、137・5になった。土木の指数の上昇は31カ月連続で、同調査会では「2年半を超える異例の長期上昇が続いている」としている。
総合指数は、建築と土木の差が縮小するかたちで横ばい局面となっており、「建設資材は、総じて高止まり傾向が強まっている」という見方だ。
個別品目を東京地区で見ると、異形棒鋼(SD295・D16A)の1d当たりの価格は、前月より1000円上昇し、11万8000円だった。
一方、杉正角材(KD、3b×10・5×10・5a、特1等)は1立方b当たり2000円下落し9万円、コンクリート型枠用合板(無塗装品ラワン、12×900×1800_)は1枚当たり100円下落し2000円だった。
軽油(ローリー渡し)は、販売業者の仕入れコストの上昇を背景に1`g当たり1500円上がり11万9000円となった。
提供:建通新聞社