中小建設業で、持続可能な開発目標(SDGs)に沿った取り組みを既に行っているか、今後予定している企業が33%となり、全体の3分の1に達したことが分かった。中小企業基盤整備機構がアンケートで明らかにした。前回(2022年)調査の28・5%から4・8ポイントプラスし、取り組みが進展していた。
SDGsは、持続可能な世界の実現に向けて、30年までに目指すべきとされた17の国際目標。
中小建設業で「既に取り組んでいる」との回答は前年比2ポイントアップの10・5%。さらに、「今後取り組んで行く予定」も2・5ポイントアップし22・5%となった。
中小建設業にSDGsの理解度について聞くと、「十分に理解している」は前年と同じ3・5%、「やや理解している」は3・5ポイントアップの32・5%となった。
全業種からの回答では、経営にSDGsを取り入れる意義として「企業の社会的責任」を挙げる回答が49・9%とほぼ半数を占めた。以下、「企業イメージの向上」(32・1%)、「従業員のモチベーションの向上」(30・2%)と続いた。SDGsの取り組みに対する課題には「メリットが分からない」(18・8%)、「何から取り組めばよいのか分からない」(18・1%)との回答が寄せられた。期待する支援策には、「補助金・助成金」(22・2%)、「推進指針の策定・公表」(13・1%)を挙げる声が多かった。
アンケートは今年1月、全国の中小企業経営者や経営幹部、個人事業主など2000社を対象に行った。
提供:建通新聞社