建設キャリアアップシステム(CCUS)のカードタッチで自動販売機の飲料が無料になる「CCUS応援自販機」を設置する建設現場が増えてきた。昨年9月に鴻池組の現場に初号機が設置されて以降、同社で5現場、東急建設で4現場、フジタで3現場の計12現場に設置された。応援自販機のある現場では、CCUSカードを常時携帯する登録技能者が増え、現場入場の際のカードタッチ率が向上する効果も確認された。
CCUS応援自販機は、鴻池組と建設業振興基金が企画し、サントリービバレッジソリューションの協力を得て開発した。応援自販機にCCUSカードを読み取らせることで、工事が完成するまで登録技能者に飲料が無料で提供される。無料で提供する飲料の本数は現場ごとに設定でき、フジタの1現場では元請けの負担により1日1本を提供している=写真。
鴻池組とフジタの建築工事では通常、現場入場の際のカードタッチ率の平均が4割に満たないが、応援自販機を設置した現場では7割を超えるという。
フジタの手島雅浩所長は、「タッチ率のアップはもちろん、作業員のコミュニケーションの活性化にも役立っている。CCUSは技能者のためという認識も芽生えている」とした。
4月からは、長谷工コーポレーションの首都圏の11現場にも設置される。
提供:建通新聞社