国土交通省が取り組んでいる、直轄土木Cランクを対象とした建設キャリアアップシステム(CCUS)モデル工事について、全国に47ある地方建設業協会のうち理解が得られた35都道府県で実施することとなった。別に3協会が検討中。9協会で理解が得られていない。国交省の担当者は、「本年度中に全協会から理解を得ることを目標に、働き掛けを強める」としている。
理解が得られていない協会は2月6日現在で、青森、岩手、山形、茨城、千葉、神奈川、新潟、鳥取、福岡の九つとなった。検討中は、三重、香川、高知の三つ。国交省では、理解が得られた地域から順次、モデル工事を適用。技能者の登録率などの目標を設定し、達成できれば工事成績評定で加点している。
一方、都道府県の発注工事では、39団体が、元請けのCCUS事業者登録を総合評価で加点するといった企業評価を導入済み。残る8団体も導入を検討するとしている。政令市では仙台、さいたま、千葉、横浜、相模原、浜松、名古屋、京都、大阪、堺、神戸、岡山、広島、熊本の14団体で企業評価を導入している。
市町村が発注するモデル工事では、さいたま、横浜、名古屋、岡山などで工事成績評定での加点、仙台、さいたま、浜松、堺、広島、茅ヶ崎、熊本などで総合評価での加点、千葉、相模原、郡山などで入札参加資格での加点を実施している。
提供:建通新聞社