厚生労働省は2月20日、労働政策審議会の建設労働専門委員会を開き、第10次建設雇用改善計画に基づく取り組みの2022年度実績と今後の予定を報告した。人材確保などを支援する建設関係の助成金については、申請手続きを6月からオンライン化することを説明した。
建設キャリアアップシステム(CCUS)の推進に関連した取り組みでは、人材確保等支援助成金に新たなコースを設け、建設事業種団体を通じて技能者登録やカードリーダーの設置を補助していることを紹介。昨年末までに46団体の届出を受け付け、総額2億6684万円を支給する見込みであることを報告した。
また、都道府県や独立行政法人などに、CCUSに関するインセンティブを設けたモデル工事の実施を働き掛け、今年1月までに39道府県、3独立行政法人、3高速道路会社が実施を表明していることを明らかにした。
人材確保支援助成金による、建設現場での女性専用トイレや更衣室の設置支援では、新たに6件に助成したことを紹介。活用実績のある建設事業者に対するアンケート結果を踏まえ、23年度は支援内容の見直しも検討する。
提供:建通新聞社