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2023/02/10

技術検定制度見直し 新たな資格要件固まる

 国土交通省は、2024年度以降に適用する技術検定の資格要件を固めた。学歴に応じて設定していた受験資格を年齢基準に見直す。第1次検定は1級が19歳以上、2級が17歳以上で、学歴を問わず受験できるようにする。大学や高校などの専門課程卒業者について、第1次検定の一部試験を免除する制度も設ける。
 国交省では、中長期的な担い手確保・育成の観点から、技術検定の資格要件を見直す。3月9日まで検定規則改正案のパブリックコメントを実施中。24年4月1日から新たな資格要件の運用を始める。
 改正案によると、1級の第1次検定は、当該年度の年度末時点で19歳以上となる人であれば受験できる。学歴は不問。第2次検定では「1級第1次検定合格後、実務経験5年以上」や「1級第1次検定合格後、特定実務経験(※)1年以上を含む実務経験3年以上」といった要件を設ける=表参照。
 2級は第1次検定が17歳以上、第2次検定が「2級第1次検定合格後、実務経験3年以上(建設機械種目は2年以上)」「1級第1次検定合格後、実務経験1年以上」とした。
 第1次検定の一部免除は、例えば、大学の土木工学の専門課程卒業者について、土木種目の1級と2級の第1次検定のうち、工学基礎問題を免除する。
 新たな受験資格が浸透するまでの経過措置として、制度改正前の受験資格要件での第2次検定の受検を、28年度まで認める。

(※)特定実務経験は請負金額4000万円以上(建築一式工事は7000万円以上)の建設工事で、監理技術者・主任技術者の指導の下、または自ら主任技術者として施工管理を行った経験。

提供:建通新聞社