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2023/02/06

資金繰りがやや悪化 10〜12月期の建設業

 日本政策金融公庫の信用保証利用企業動向調査によると、10〜12月期実績の建設業の資金繰りDI(前期と比べ「好転」と回答した企業の割合から、「悪化」と回答した企業の割合を引いた指数)はマイナス21・6で、前期と比べ2・7ポイント悪化した。来期はマイナス17・0と改善を見込んでいる。
 信用保証協会の保証先企業1万6000社(約81%が従業員20人以下の小規模企業)を対象に12月中旬に調査した。有効回答率は26・6%。建設業は1117社が回答した。
 全業種の資金繰りDIはマイナス25・2で、前期と比べ7・1ポイント悪化した。来期はマイナス16・6に改善する見込み。
 また、建設業の借入難易感DI(「容易になった」と回答した企業の割合から、「難しくなった」と回答した企業の割合を引いた指数)はマイナス7・2で、前期と比べ0・6ポイント悪化した。来期はマイナス13・1へと悪化が進む見込み。
 今期に借入を実施した建設業の割合は16・7%。前期と比べ2・3ポイント増加した。借入金の平均額は3602万円。信用保証の利用割合は55・1%。使途は、88・1%が運転資金、10・3%が設備資金、1・6%がそれら両方だった。
 建設業の売上DI(「増加」と回答した企業の割合から、「減少」と回答した企業の割合を引いた指数)はマイナス22・3で、前期より1・8ポイント悪化した。来期はマイナス5・0に改善すると予想している。
 建設業の採算DI(「好転」と回答した企業の割合から、「悪化」と回答した企業の割合を引いた指数)はマイナス31・6で、前期より4・7ポイント悪化した。来期はマイナス15・3に改善すると見込んでいる。

提供:建通新聞社