総務省が発表した労働力調査(2022年平均、速報値)によると、建設業の就業者数は前年比6万人減の479万人となり、4年連続で減少した。役員を含めた雇用者数は396万人で変化がなかった一方、自営業者・家族従事者が6万人減の83万人となった。特に、一人親方が3万人減の59万人となり、大きく数を減らした。
建設業の就業者数のピークは1997年の685万人。10年以降は500万人前後で増減を繰り返していたが、19年以降は毎年5万人以上減少が続いている。
22年の調査結果を見ると、男女別では男性が8万人減の394万人となった。一方、女性は前年から2万人増えて85万人となった。ここ数年、女性就業者は増加傾向にあるが、それでも男性の減少分を補える水準にはなっていない。
建設業のうち、現場に携わる「建設・採掘従事者」は8万人減の251万人となり、大きく減った。一方、「技術者」は2万人増の37万人となり、職種によって増減が分かれた。
65歳以上の建設業就業者は1万人減少し、81万人となった。建設業就業者全体に占める割合は16・9%で前年と変らなかった。
提供:建通新聞社